Corporate Policy & Vision 経営方針・ビジョン
事業内容
空間に溶け込む輻射空調システム
こんなのがあったらいいなを具現化
今までにない新ジャンルの空調機を
世界へ発信
弊社は、輻射熱を応用した最新の空調システムを展開しており、現在は住宅向け製品「THEAR」を販売しています。今後は「スマートレイ」シリーズとして、生活空間に密着した多様なラインアップを取り揃えていく予定です。
「スマートレイ」は単なる空調機ではなく、生活における快適性や安全性、環境負荷の低減、優れたデザイン性を兼ね備えた、持続可能な空間ソリューションです。アルミニウム製の筐体には特殊な防錆技術を採用し、高い耐久性と軽量性を実現。インテリアとの調和を意識したデザインにより、商業空間や居住空間にも自然に溶け込みます。これらの関連技術については特許も取得しています。
また、工場などの大空間では、数メートル規模の輻射パネルを設置することで、必要なエリアのみを効率的に冷暖房できます。従来型の空調と比較して、最大で約3分の1のエネルギー消費に抑えることが可能です※。
強み
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技術力と革新性
- 特許技術
- 独自の輻射空調技術(特許第7501954号)を核に、業界内で高い競争力を誇る。
- 環境に優しい設計
- 低エネルギー消費で高効率な空調システムを提供し、地球環境に配慮した持続可能なソリューションを実現。
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収益モデルの多様性
- サブスクリプションモデル
- 長寿命の輻射パネルを活用したレンタルで安定した収益基盤を構築。
- 特許収益
- OEM契約やライセンスフィーによる収益拡大。
- グローバル展開
- ヨーロッパ、アジア、アフリカなどの新興市場で更なる成長を目指す。
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成長性と柔軟性
- 次世代空調市場への参入
- 風を使わない空調という新しいカテゴリーで市場をリード。
- 柔軟なカスタマイズ
- 地域や顧客ニーズに合わせた製品開発を迅速に行う体制。
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デザイン性と製品の多様性
- 美しさと機能性の融合
- 世界最高峰のデザインを採用し、空調とインテリアが一体化した製品(例: 空調機能付きキッチン)を提供。
- 幅広いプロダクト展開
- キッチン、家具、オフィス空間など、生活空間に密着した製品ラインアップを展開。
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強力な経営陣と専門性
- 技術力を牽引するリーダー
- 高度な技術知識と実績を持つCTOや、多国籍プロジェクトを主導する専門家チームが在籍。
- 財務の安定性
- 圧倒的なステータスを誇る「証券アナリスト資格(CFA)」所有者が、実際に現場入り、財務戦略を策定・実行し、持続可能な成長を実現。
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信頼性と実績
- 導入事例
- 世界14か国800件以上の導入実績あり。
- パートナーシップ
- 大手不動産ディベロッパー、大手商社、大手自動車メーカー、ハウスメーカーなど優良企業との共同プロジェクトを展開中。
オリジナリティ
当社だけができる、
他のどこにもできない
輻射空調を提供
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デザイン力
世界で実績を誇るプロダクトデザイナーによる単なる空調ではないアイコニックなデザイン。
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提案力
長年のマーケティングキャリアを礎としたさまざまなプロダクトとのコラボレーションによる幅広い提案。
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人材力
THEARで培ってきたノウハウ・技術・発想力・デザイン力。
輻射空調を熟知したメンバー。
世界のエアコン市場
世界のエアコン市場規模は2029年に約2,680億米ドルに達すると予測されている
エアコン市場は世界レベルの人口増や温度上昇、生活インフラとしてのポジション確立により、大幅な成長が見込まれており、中でも輻射空調市場は、省エネルギー意識の高まり、技術の進歩などによりエアコン市場を牽引することが予想されている。

常態化している
エアコンの非効率性
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乾燥・ほこりの健康被害
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フロンガスの環境負荷
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エネルギーの大量使用
輻射空調システムで
快適性・安全性・環境配慮を同時に実現
仕組み(冷房時)
対流式エアコン

風を介すため温度ムラが発生
急速な温度調整時に適する
輻射空調システム

輻射(放射)により熱を均一化
エネルギー効率と快適性を重視する環境に適する
世界的な課題である
空調の電力消費と健康被害
エアコンは現代生活に欠かせない存在である一方、消費電力の増加、フロンガス排出による環境負荷、乾燥・ほこりの拡散による健康被害といった課題が残っています。
資源エネルギー庁によれば、総電力消費のうち家庭で約30%、オフィスビルでは約50%が空調設備によるものであり、空調は世界的なエネルギー需要増加の主因の一つです。特に天井が高い工場や大規模施設では、空間全体の温度調整に膨大なエネルギーが必要となり、非効率かつ高コストな運用が常態化していると考えられます。
さらに、以下のような現場ではエアコンの使用そのものが困難なケースも多く、熱中症など健康リスクが高まる中で、代替となる空調設備の導入が急務となっています。
- 製薬・食品加工工場:無菌環境が求められ、空気循環による菌・塵の拡散が課題
- 化学・木材加工現場:粉塵やガスの拡散が製品品質や作業者の安全に影響
- 塗装・溶接工場:結露や温度ムラが製品不良を引き起こすリスク
「輻射空調」により、
抜本的な環境改善を図る
こうした課題の解決策として注目されているのが「輻射空調」です。これは床・天井・壁などに設置したパネルに温水や冷水を循環させ、赤外線による「放射熱」で空間を均一に冷暖房する仕組みです。気流を発生させないため粉塵や菌の拡散リスクを大幅に軽減し、冷暖房効率も高く、エネルギーの省力化に貢献します。
弊社はこの輻射空調技術に特化し、法人向けの販売や共同開発を進めています。市場ニーズを起点としたマーケットイン型のアプローチにより、同分野のリーダーとなることを目指しています。
増加し続ける世界のエアコン需要に対応するソリューションが必要になる
世界の人口は2019年の約77億人から、50年には約97億人へと約20億人増えると予想されている。
一方、開発途上国では経済発展が加速し、エネルギー消費量が大幅に増加することが見込まれている。
稼働するエアコン台数の増加に比例して消費電力、排出フロンガスが増え、環境への影響が懸念される。
もはやエアコンは、世界中で生活に欠かせないインフラとなっており、今後は、人口増加や開発途上国の経済発展により、エアコンの稼働台数はますます増えると予想されている。そこで懸念されているのが、地球温暖化などの環境問題であり、人々のニーズと環境対応の両立を図るソリューションとして、高い省エネ性能を持つ輻射空調に対する期待が高まっている

- 世界のエアコンの稼働台数は、今後30年で約3倍に増加
- 約3分の2の世帯がエアコンを利用するようになる
今後の展開
技術の可能性を最大限に引き出すリーディングカンパニーへ
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2027.3 〜
海外展開本格化
台湾の大手不動産ディベロッパー等と連携開始、4カ国でショールーム設置準備中。
現地法人設立と定期的な教育により現地でのオペレーションモデル構築へ。 -
2030.3 〜
不動産事業開始
次世代空調をテーマとしてホテルなどの建築プロジェクトを立ち上げる計画。
大手空調メーカーの販売代理店からの事業譲渡を検討中。ノウハウを継承。
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2026年7月期
事業多角化による成長加速・黒字見込み
設立2年目となる来期は、現在進行中の複数の共同プロジェクトに注力することで事業の多角化を図り、売上約1.5億円・黒字を計画しています。
ファイテンとは床暖房タイプの開発を進めるほか、同社が運営する銀座のサロンに弊社製品を導入・ショールーム化を予定しています。また、台湾の大手不動産ディベロッパーとの共同プロジェクトも始動し、海外展開の足がかりを築いていきたいと考えています。また、国内では新たに2件の特許を出願中です。
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2027年7月期
サプライチェーンの強化・海外展開の本格化
第2期の資本増強を実施し、製造管理のDX化を通じてサプライチェーン全体の強化を図ります。リース・レンタル事業を開始し、タオルウォーマータイプの新製品「LAVETO」のリリースも目指しています。
ファイテン社とのさらなる連携強化を進める計画で、現在は同社製品を取り扱う全国のスポーツ施設への「スマートレイ」大規模導入に向け商談を進めています。海外では、韓国の大手インテリアデザイン事務所とのデザイン開発プロジェクトを開始する計画です。国内特許2件の取得に加え、アジア市場を見据えた海外特許の出願も進めていきます。
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2028年7月期
プロダクト拡充とレンタル向け製品の量産
第3期の資本増強を実施し、プロダクトの拡充と量産体制の整備を進めていく計画です。特に、リース・レンタル事業において需要の増加が見込まれる「動かせるタイプ」の製品について、量産と本格展開を予定しています。
あわせて、小型ヒートポンプの開発にも着手します。これは、室内機(輻射パネル)と室外機(ヒートポンプ)を一体化させる狙いで、実現すれば配管工事などの導入コストを大幅に削減できることを想定しています。
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2029年7月期
ブランド認知拡大による販路強化
プロアスリートなどの著名人を起用したモニター施策などにより、ブランド認知の向上を図ります。また、建築商社との連携とアジア地域におけるプロジェクト獲得に注力し、販路を拡大させていきたい考えです。
レンタル事業においては、ファイナンススキームの効率化を進めるとともに、営業・建築・工事の各部門における体制強化を進めていく計画です。
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2030年7月期
不動産事業開始・レンタルを主力事業に
これまでに蓄積してきた設置工事のノウハウの活用と、不動産・ハウスメーカーとの連携により、空調をテーマとしたホテルなどの建築プロジェクトの立ち上げを目指します。現在、大手空調メーカーの販売代理店から事業譲渡の引き合いをいただいており、契約に向けた準備を進めている段階です。
また、レンタル事業を収益の柱として確立させていく方針です。導入からメンテナンスに至る各部門の収益化や、OEM受託案件の増加を通じて、安定的な事業基盤を構築していきたいと考えています。海外展開では、北欧・北米市場への本格的な導入や、現地での特許出願も進めていく計画です。