輻射式冷暖房とは、パネルと人・床・壁などの間で熱を移動させ、室内を暖めたり涼しくしたりする空調方式です。
一般的なエアコンのように、温風や冷風を室内へ送り出すのではなく、輻射熱と自然対流を利用して、身体と空間の温度を穏やかに調整します。
輻射式冷暖房とは
SMART RAY SYSTEM
輻射式エアコンの冷暖房方式
輻射熱とは
輻射熱とは、空気を介さずに熱が直接伝わるエネルギーです。太陽の暖かさや焚き火のぬくもりと同じ原理で、人や床、壁などをやさしく温めたり冷やしたりします。空気を強く動かさないため、温度ムラや不快な風を抑え、自然で快適な室内環境を実現する熱の伝達方式です。
輻射式冷暖房の仕組み
物体と物体の熱交換
伝導(Conduction)
物と物が接触した時に、その接触面から熱が伝わる現象
例)鍋を直接触ると熱い、ホットカーペットや湯たんぽなど、触ったところだけあたたかさを感じるのは伝導によるものです。
対流(Convection)
空気や液体が動くことで、熱が伝わる現象
例)エアコンによる冷暖房は対流によるものです。温められた(冷やされた)風によって人やものに熱を伝えます。
輻射(Radiation)
物の熱が電磁波という状態で放出され離れたところに熱が伝わる現象
例)太陽の熱が地球に届くのは放射によるものです。はるか遠く離れた太陽から私たちが生活する地上まで熱が届くのは、太陽から放出された電磁波が大気や地上をあたためているからです。
暖房方式
輻射式暖房は、空気を介さずに直接物体や人に熱を伝える効果的な暖房法です。このシステムでは、高温の輻射パネルが周囲の低温の物体や空気と熱を交換し、室内の人体および温度を適切に調節します。
※図はシアーウォールマウントタイプの場合の暖房イメージ
冷房方式
輻射式冷房は、空気を介さずに直接物体や人に冷気を伝える効果的な冷房法です。このシステムでは、低温の輻射パネルが周囲の高温の物体や空気と熱を交換し、室内の人体および温度を適切に冷却します。
※図はシアーウォールマウントタイプの場合の冷房イメージ
製品比較
快適性・安全性・環境配慮を同時に実現する次世代空調
| 一般的な対流式エアコン | 輻射空調システム | |
|---|---|---|
| 有 | 風 | 無 |
| 電子音・風切音 | 音 | 無 |
| 空気放出 | 熱移動 | 輻射(放射)熱 |
| 風による乾燥 | 湿度 | 乾燥しない |
| 必要 | フィルター | 不要 |
| フロンガス類 | 冷媒 | 水 |
| 高 | ランニングコスト | 低 |
人と地球にやさしい空調
輻射式冷暖房は、空気を介さずに直接熱を放射することで高いエネルギー効率を実現し、化石燃料の消費と温室効果ガスの排出を削減することから、持続可能な建築に適しており、室内環境の質を向上させるとともに、空気の流れが少ないためダストやアレルゲンの拡散を抑えることができます。
生き物にやさしい
輻射式冷暖房は、室内全体を均一な温度に保つことで、温度変化によるストレスを軽減します。また、風をほとんど発生させないため、埃やアレルゲンが舞い上がりにくく、呼吸器への負担軽減にも配慮された空調方式です。さらに、適度な湿度を保ちやすいため、肌や喉の乾燥を抑え、静かな運転音が落ち着いた生活空間を実現します。
加えて、省エネルギーで環境にやさしく、高温の吹き出し口がないため火傷のリスクも少ないことから、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心してご利用いただけます。人にも動物にも、そして植物にもやさしい冷暖房システムです。
人にやさしい
- 快適な居住空間(ストレスフリー)
- 冷房病・アレルギーなどを防ぐ
- アンチエイジング効果
- 美容効果
- ヒートショック対策
動物にやさしい
- 快適な居住空間(ストレスフリー)
- 冷房病・アレルギーなどを防ぐ
- 皮膚や被毛の乾燥を防ぐ
- 音に敏感なペットでも安心
- 火傷リスクの軽減
植物にやさしい
- 均一温度により植物の成長を促進する
- 乾燥を防ぎ呼吸や光合成を促進する
- 葉などへの埃を防ぐ
- 音のストレス軽減
- 過熱・火傷リスクの軽減
地球にやさしい
輻射式冷暖房は、エネルギー効率が高く、省エネルギーな運用が可能であり、再生可能エネルギーと組み合わせて利用できるため、温室効果ガスの排出を抑制します。さらに、メンテナンスが少なく、長寿命であることから廃棄物の削減に寄与し、空気循環を必要としないため室内の空気質を向上させます。
温室効果ガスの排出削減
輻射式冷暖房は冷媒ガス(フロンガス)を使用せず、水を循環させるシステムであり、冷媒ガス漏洩による温室効果ガスの排出を防止します。さらに、2050年に向けた空調需要の増加に対しても、フロンガス漏洩の問題を効果的に解決し、持続可能な空調システムの確立に貢献します。
エネルギー効率の向上
輻射式冷暖房は、冷媒として液体を使用することで熱伝達効率が高く、熱源機1台に対して5〜7台の輻射パネルを同時に運転できるため、少ない室外機で効率的に広範囲をカバーでき、さらにヒートポンプチラーの使用により環境中の熱を利用してエネルギー消費を大幅に削減できるため、無駄なエネルギー消費を抑え、再生可能エネルギーの利用を促進し、地球環境に非常に優しいシステムです。
コスト削減
ランニングコスト削減
輻射式冷暖房は、高いエネルギー効率によって電力消費を抑え、冷媒として液体を使用することで無駄な熱伝達を減らし、少ない室外機で広範囲をカバーできるため、初期投資の節約と運転コストの削減が可能です。さらに、ヒートポンプチラーを使用して環境中の熱を効果的に利用し、低温運転によりエネルギー消費を抑えることで、月々の電気代を大幅に削減し、長期的に見て経済的なメリットが得られます。
メンテナンスコスト
輻射式冷暖房は、空気フィルターの交換やダクトの清掃などの定期的なメンテナンスがほとんど不要であるため、メンテナンスコストを大幅に削減でき、また耐久性が高く長寿命であるため、システムの交換頻度が少なく、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
よくある質問
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輻射式冷暖房とは、どのような空調ですか?
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「輻射」とは、どのような熱の伝わり方ですか?
熱の伝わり方には、主に「伝導」「対流」「輻射」の3種類があります。
伝導:触れている物体同士で熱が伝わる方法です。
対流:暖かい空気や冷たい空気が移動して熱を伝える方法です。
輻射:空気を介さず、物体同士の間で熱が移動する方法です。
冬の日なたで、外気温が低くても身体が暖かく感じられるのは、太陽からの輻射熱によるものです。 -
輻射暖房は、どのように部屋を暖めますか?
暖房運転時は、パネル内部に温水を循環させてパネル本体を暖めます。
暖められたパネルからの輻射熱が人や床、壁などへ伝わるとともに、パネル周辺では自然対流も起こります。
輻射熱と自然対流のハイブリッド方式により、身体と室内空間を穏やかに暖めます。 -
風を出さずに、どのように部屋を涼しくするのですか?
冷房運転時は、パネル内部に冷水を循環させてパネル本体を冷やします。
人や床、壁などが持つ熱が冷えたパネル側へ移動することで、身体の熱感が和らぎます。さらに、パネル周辺の空気も自然対流によって冷やされ、室内全体を穏やかに涼しくします。 -
一般的なエアコンとの違いは何ですか?
一般的なエアコンは、温風や冷風を室内へ送り、空気を強制的に循環させて温度を調整します。
輻射式冷暖房は、強い風を発生させず、輻射熱と自然対流によって冷暖房を行います。
そのため、風が身体へ直接当たりにくく、空気の攪拌や肌・喉の乾燥を抑えた、穏やかな空調環境をつくれることが特長です。